朝型フレックスという可能性
昨今、働き方改革の影響もあり、より多様な働き方への関心と期待が高まっています。
職場毎に様々な対策をされておられるかと思いますが、
最近では、15時以降の早帰りが可能になる「朝型フレックスタイム制度」を導入した企業があります。
今回は就労形態や制度を考える上での一例として、簡単に実例をご紹介いたします。
この企業では、
●2013年度以降、「朝型勤務体制」として20時以降の残業を原則禁止
●翌日5~8時の早出残業を推奨
してきました。
更に、新たに
●コアタイムを9~15時とするフレックス制への移行を決定
ということで、
従来は早出残業をした場合、深夜残業と同じ150%の割増賃金を支払うという対応をしていましたが、今後は早出に応じて早帰りが可能になるということでした。
忙しい時期などに早出して業務に取り組むことは、一般的に従来もあったことかもしれませんが、
●制度化されていること
●正式に15時等の早い時間帯の退社が認められる
ことで、
例えば育児や介護、資格取得などへの可能性が高まりますね。
こういった制度が確立されていることは、採用活動にも有利になる傾向があります。
正式に制度化されていない場合、子供のお迎えや介護対応などで早退する必要が重なると、職場の雰囲気によっては肩身の狭さや人間関係のもつれにつながることがあります。
こういったことは、ハラスメント調査でも報告されていることでもあり、マタハラ・パタハラの助長にも繋がりやすくなります。
なんとなく許可されてきたことも、正式に制度化することで円滑な活用に繋がります。企業・就労者ともに様々な可能性が高まり、大きな利益へと繋がるのではないでしょうか。
また、今回事例にした企業の場合、
これまでも
●2013年度以降、「朝型勤務体制」として20時以降の残業を原則禁止
●翌日5~8時の早出残業を推奨
してきました。
更に、新たに
●コアタイムを9~15時とするフレックス制への移行を決定
ということで、
従来は早出残業をした場合、深夜残業と同じ150%の割増賃金を支払うという対応をしていましたが、今後は早出に応じて早帰りが可能になるということなります。
さらに、この改正と同時に、利用頻度を週2日程度と定める在宅勤務も採り入れました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降は時限的な出社制限措置を続けてきましたが、正式な制度化を決定しました。
確かに、上記のような制度があれば、育児や介護への対応も取り組みやすくなりますし、スキルアップ・キャリアアップのための資格取得やスクールへ通うという選択肢もより広げることができるかもしれません。
上記のようなこと以外に、社会全体で人生の充実に対して関心が高くなっています。
新卒者への調査で、QOLの向上や、男子学生の子育て参加への意識が高いことも報告されていますし、オリンピック時の調査ではボランティアへの意識の高まりも報告されました。
ワークライフバランスを柔軟に考えられる制度を確立しておくことは、今後大きな企業の魅力となると言えそうです。
同社では今年5月以降を働き方改革の第2ステージと位置付けており、両施策を出産・育児のピークである30~40歳代のキャリア継続支援につなげるとしています。
この働き方改革の第2ステージという考え方は社会全体にも言えるのではないでしょうか。
テレワークと出社を組み合わせるハイブリッドワークが定着し出し、シェアオフィスに加えて、駅などの公共の場にリモートスペースがあることも周知定着し始めています。
今後はこういった新しいスタイルから、どのような成果が引き出されていくのかということに、より注目が集まっていきそうです。
今回は、多様な就労形態が企業の可能性を増やすというテーマで事例をご紹介しましたが、業務の切り出しや、新規ツールの導入で大幅な改善が果たせるケースもあります。
ササエルでは、職場の様々なニーズへのご支援をさせて頂いております。
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